2017年のM-1グランプリを覚えていますか??
とろサーモンが優勝して、マジカルラブリーが上沼恵美子さんに怒られたあの大会です!笑
個人的にすべて面白い漫才でレベルが高いなーと思った大会でした。
みなさんいろいろ好きな漫才があると思いますが、私が全部の漫才の中で一番笑ったのが、
和牛の1本目のネタ、「結婚式のプランナー」のネタです。
今日は、そのM-1グランプリ2017の1本目に披露した和牛たちの漫才を文字にしてみました。
動きと伴う部分とかは、分かりづらいかもしれませんが、文字だけでも十分面白いと思うので、ぜひ楽しんでみてください!
和牛の漫才 2017年M-1グランプリバージョン
川西:ども和牛といいます。
水田:お願いしまーす。
川西:よろしくお願いしますー。
水田:あのー僕ね。この間テレビ見て思ったんですけど、ウエディングプランナーさんてすごい素敵な仕事やなーって。
川西:ウエディングプランナー?
水田:うんうん
川西:まーゆうたら結婚式にいろんな提案をしてご夫婦の一生の思い出を作るってゆう仕事ですもんねー。
水田:はじめまして。僕が担当のウエディングプランナーです。えーと新婦のみゆき様ですね。
川西:みゆき?
水田:新郎様が忙しくて来れないみたいですねー。
川西:仕事ばっかりしてるんですー。
水田:うーん。わかりますよ。うーん。
川西:だから私一人で来ました。
水田:安心してください。男性側の意見も提案させてもらいますんで。
川西:頼もしいです。
水田:こういう時のためにうちは、プランナーが全員男性ですから。
川西:全員男性なんですか?
水田:うーん。ですから、式場の名前も俺の式場っていいます。
川西:俺の式場っていうの?ここー
水田:書いてましたよ。ローマ字でー。
川西:すごいな。知らなかったですー。
水田:じゃ、早速入場の演出から決めていきましょうか?
川西:入場の演出ね。
水田:まず、うちでやってるのが、ゴンドラで、上から降りてくるパターンですね。
川西:素敵ですよね。こうやって降りてくるやつー。
水田:あとは、床があいて下からせり上がりであがってくるパターンですね。
川西:せり上がりですかー?ちょっと恥ずかしいかなー。
水田:あーそうですかー?
川西:新郎新婦入場!ゆうたらなんかこうデュオみたいな感じででてくるんですよね。ちょっと嫌かなーこれはー。
水田:うーん。ま、ゆっくり上がってくるのが恥ずかしいのであれば、パーンてあがってくるとか。
川西:床から飛び出したやん。
水田:パーって
川西:いや、アイドルのコンサートやないんですよー。
水田:喜ばれると思いますけどね。
川西:怖いんでー、もう扉から入りますー。
水田:わかりました。あと、入場の際の曲なんですけどもー。
川西:曲ね。私あの安室ちゃんが大好きなんで、安室奈美恵のCAN YOU CELEBRATE?で。
水田:それだと歌なしのバージョンしかないので、歌っていただいてもよろしいでしょうか?
川西:なんでカラオケ音源しかないねん。
水田:すいません。もう
川西:定番も定番やろー。
水田:ちょっとでも借りに行かないとないですねーこれはー。
川西:借りにいくねーん。ツタヤでも行って借りてこーい。
水田:じゃ、近所の音楽巾着で借りたやつでも大丈夫ですか?
川西:なんやその店はー。
水田:おばちゃんがCDを巾着に入れて渡してくれるんです。
川西:うん。そこでええ。そこでええ。ほんだらもう。
水田:一番近いんですよー。
川西:こだわりはないからもういってー。
水田:はーい。わかりましたー。あと、キャンドルサービスなんですけど、やっぱ一つずつテーブル回るのってきついじゃないですかー?
川西:きついとか言ったらあかんと思うけどー
水田:ですから、うちのは、回らなくていいように持つとこ回してもらったら伸びるようになってます。
川西:なにそれなにそれなにそれ。
水田:これで全部のテーブルを網羅できますけど。
川西:なによその便利グッズみたいなやつー。いやいやそんなふざけたやついらないんです。もっと他に演出ないのー?
水田:他であれば、新郎新婦様の合図と同時に、全テーブルのキャンドルが一斉に点火するっていうのもありますけど。これ人気ですね。
川西:めっちゃいいのありますやんかー。それー。私らの合図で一斉に点火するの?
いや素敵やんかーそれにします。私それにします。
水田:わかりました!
川西:何が嫌やの。
水田:書いてます。
川西:何が気に入らんの
水田:書いてますんで。あとですね。新婦様からご両親へのお手紙なんですけど。
川西:手紙ね。
水田:こちらご両親に思い入れが無いようでしたら特に読まなくても大丈夫です。
川西:あるわー。
水田:あ、ありますか。
川西:よむわー。
水田:きっと素敵なご両親なんですね。
川西:当たり前やろ!
水田:それでしたら、おすすめの演出で、ジョブズスタイルっていうのがあります。
川西:ジョブズスタイルって何よそれー。
水田:こちらあのスティーブ・ジョブズの新作発表の時みたいに読んでもらうんですけど。
川西:何の意味があんねん。そんなことしてー。
水田:ご両親にこう、世界に伝えるように
川西:こんなことせーへん。こんなことせーへん。こんなことせーへんやろ。それー。眼鏡カタカタカタなっとるやないか。
水田:手紙の内容もiPadに入力させてもらいます。
川西:誰がデータで読んでもらうのよ。手書きで書くからいいんでしょー。
水田:分かりました。
川西:普通に読みますもー。
水田:じゃこちらで当日やらしてもらいますんで。よろしくお願いします。
川西:しっかりお願いしますよ。ほんまー。
水田:そろそろはじまるな、みゆき。
川西:ほんまやね。
水田:ごめんな。打ち合わせなかなか参加できんくて。
川西:ううん。あなたが仕事頑張ってくれるからこうやって結婚式出来るわけやし。
水田:幸せにするよ。
川西:ありがとう。
水田:それにしても、せり上がりなんて初めてやから緊張するな。
川西:せり上がりになってるん?これ
水田:なー。ほんま薄暗いな。
川西:違うよ。わたし扉から入るって言ったもん。スタッフさん私扉から入りますよ。
水田:え!これ嫁に渡したらいいんですか?え!お前このマイクで歌うの?
川西:いや歌えへんやん。わたしー。借りに行くって言ってたよね。CD借りに行くって
水田:開いた開いたウイーン
川西:キャンユーセレブレ~イ♪キャンキスミ―トゥナ~イ♪なんで音楽巾着行ってへんねん。
水田:ほら、キャンドルサービスいこ
川西:え?
水田:え!回したら伸びるんですか?あーほんまや
川西:いやいらんねんいらんねんいらんねん。この伸びるやつも。私いらんて言ったよね。あんたも伸ばさんでええねんて。
水田:便利やからさー。
川西:ちょっと待って。全部注文が違う。私が言うた通りになってない。もうちゃんとやってんか!
水田:うわ!全部のテーブルのキャンドル火点いたよ。
川西:ちゃんとやってんかのてんかで点火すなよ。おーい。
水田:なんでなんで。
川西:そういう意味違うやんか。
水田:綺麗かったなー。
川西:変なタイミングで点いたからもう全然違う。私が言ったんと。
水田:このタイミングで手紙読んでくれって。
川西:え?
水田:なんか泣きそうやからちょうどいいでしょって。
川西:どんな理由で読ましよんねん。そういう涙と違うわ!
水田:この眼鏡とiPad嫁に渡したらいいんですか?
川西:ジョブズスタイルの準備してるやん。
水田:なんか薄暗くなってきたよ。
川西:やらへんて言ってんねん。
水田:がんばってな、みゆき。
川西:やらんって。
水田:スポットライト当たってるで。どうどうどうどう
川西:もうええからやったるわ!お父さん、お母さん。私は、あなたたちの娘に生まれることができて本当に良かった。この想い届いてますかー。
水田:届いてる。届いてるー。
川西:一緒に過ごしてきた時間の中で楽しいこと辛いこといろいろありました。その割合をグラフにしたものがこちらです。
水田:カラーで分かりやすいね。
川西:一生にもらった愛に対する感謝がデータで入ってます。これがほんとのiPad!言うてる場合か!言うてる場合か!ちょっと待て。あのプランナーどこ行った。私の担当のプランナーどこいった。でてこーい。
水田:パーン!お呼びでしょうか?
川西:床から飛び出してくな!もうええわ!ありがとうございました。
まとめ
今回、和牛さんたちのネタを文字にしてみて、若手の芸人さんで、M-1でいい成績を出したいとか、もっと面白い漫才がしたいという人たちは、ぜひやってみてほしいと思いました。
文字にする時に何回も同じところを繰り返し見ますし、言葉をしっかり見ることで、間が見えてきます。このツッコミはこのタイミングなんだとか、この言葉は強く言うとか、話すスピードを変えるとか、何分に一回ボケているとか、いろいろ分かってきます。
ダウンタウンのお二人も若手の頃は、紳助竜介さんの漫才をテープに録音して何回も何回も聞きなおして間などを勉強したそうです。
ですので、漫才で成功しようと思っている芸人さんたちは、自分の目指す芸人さんのネタを何回も聞きながら文字に起こすというのはトレーニングとしていいのではないかと思いました!
ってどの立場で言ってんねん!笑
文字に起こすのしんどかったので、ちょっと調子に乗りました。以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。